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【百年OS】T-Kernelはこうなる!〜T-Kernelロードマップで見る最新事情〜

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:46:26 ID:IWlzsfK2
もうすぐ正式リリースされる
T-Kernel/SEから
μT-Kernel、
マルチプロセッサ(AMP/SMP)対応T-Kernelまで。
最新事情から今後の展開までを解説。(編集部)

豊山 祐一
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(http://www.ubin.jp/
基盤システム研究室 室長
2006/3/10
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/special/tkernel/tkernel01.html


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:46:59 ID:IWlzsfK2
1.T-Kernelとは

 「T-Kernel」とは、組み込みシステム向けの新しいリアルタイムOSである。
新しいといっても、組み込みシステムにおいて多くの実績を持つTRONの技術が基になっている。

 T-Kernelは、2004年2月よりそのソースコードが一般公開されている。
「T-License」というライセンス契約(後述)に同意すれば、誰もが無償で自由に使用できる。
現在公開されているソースコードは表1に示すCPUに対応している。
組み込みシステムで一般的なCPUの多くに対応可能であることが分かる。

 T-KernelとはどのようなOSなのか。要点をまとめると以下のようになる。

・組み込みシステムで普及し実績のあるITRONの機能、性能を継承したリアルタイムOSである
・大規模化、高機能化が進む組み込みシステムの要求に対応した各種機能を提供している
・組み込みシステムに適したライセンスにより無償でソースコードが公開され、自由に製品に使用できる

 それぞれについて説明していこう。


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:47:30 ID:IWlzsfK2
■ITRONの機能・性能を継承したリアルタイムOS

 リアルタイムOSであることが、組み込みシステム向けのOSであるT-Kernelの第一の特徴である。

 リアルタイムOSとは、機器制御などマイクロ(μ)秒の単位で発生するイベントに対して
高い応答性を実現したOSである。また、単に処理速度が速いだけでなく、
処理時間が予測可能であり、時間制約を守る必要がある。
リアルタイムOSとして、現在広く使われているのはITRONであり、
組み込みシステムで使用されているOSの過半数がITRONである、というデータもある(注)。

注:トロン協会「2005年度リアルタイムOS利用動向アンケート調査結果について」
http://www.tron.org/topics/2006/2006-02.html#02

 T-Kernelは、ITRONの機能と性能を継承している。表2にT-KernelとITRONの機能比較を示す。
見てのとおり、ITRONの機能のほとんどがT-Kernelにも実装されている。

 また、表3にT-Kernelの処理時間実測値の例を示す。
特に最適化しなくとも、T-KernelがITRONと同様のマイクロ秒の処理を実現しているのが分かる。


4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:48:01 ID:IWlzsfK2
■大規模化、高機能化への対応

 組み込みシステムのソフトウェアは、年々大規模/高機能化を続けている。
例えば、ITRONが誕生した20年ほど前の家庭用ビデオといえばビデオテープであった。
ソフトウェアといっても、ビデオに組み込まれた8bitや4bitのマイコンで
モーターの制御やタイマー録画を行う程度であった。
しかし、近年のハードディスクやDVDを使ったビデオレコーダは、
動画自体をデジタルデータとして扱い、ディスク上のファイルシステムに記録する。
これは機能的には従来の組み込みシステムよりもPCに近いものであり、
当然OSに対する要求も変わってくる。

 また、ソフトウェアの大規模化は開発工数の増大を招き、
かつてはハードウェアごとに使い捨てに近かった組み込みソフトウェアも、
再利用性や移植性が重視されるようになった。
開発期間を短縮するためにソフトウェア部品、ミドルウェアの要求も高まっている。

  これらの要求はITRONが生まれた当時には考えられなかったことであり、
それが現在におけるITRONの欠点ともなっている。もちろんITRONの仕様も拡張され続けているが、
限界がある。そこで、ITRONの長所を残し新たに設計されたリアルタイムOSがT-Kernelである。

 具体的には、T-Kernelでは実装依存性を極力排除し、プロセッサが異なるハードウェアに対しても、
再コンパイルするだけでソフトウェアの移植を可能にしている。
最近のCPUが持つMMUにも対応している。
さらに、後述のT-Kernel/Standard Extensionにより、
ファイルシステムやネットワークに対応したシステムの構築も可能となっている。


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:49:07 ID:IWlzsfK2
コラム リアルタイムOSと情報系OS

 リアルタイムOSに対して、PCやサーバなどで使用されるLinuxやWindowsなどのOSがある。
適当な総称がないので、ここでは「情報系OS」と呼ぶことにする。
情報系OSは、そもそも人間を相手にサービスを提供することを目的として設計されてきた。
リアルタイムOSが機器制御を目的としていたのと対照的である。
この目的の相違は、マルチタスク・プログラムのスケジューリングといった
OSの基本的な設計にまで違いとなって表れている。

 情報系OSは、時分割によるラウンドロビン・スケジューリングを基本とする。
この方式では、マルチタスクで動作する個々のタスクは平等に扱われる。
これに対して、リアルタイムOSでは、絶対優先度によるイベント駆動型のスケジューリングを行う。
個々のタスクには個別に優先度が付けられ、常に優先度の高いタスクが動作する。
これによって処理時間の制約を守るわけである(図1)。

図1 リアルタイムOSと情報系OSのスケジューリング
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/special/tkernel/zu01.gif

 リアルタイムOSと情報系OSの違いは、どちらが優れているというより、
そもそも開発された目的が違っていると考えるべきである。
近年、Linuxなどの情報系OSのリアルタイム性を向上させ、
組み込みシステムへの適応が試みられているが、
実際には100マイクロ秒のレベルのリアルタイム性能にとどまっているのも、
このようなOSの基本的な設計の問題と考えられる。
もちろん時間をかけて改善・変更を続けることにより、
より高いリアルタイム性能を実現することも可能ではあろう。
しかし、それはOS自体を大幅に変更し、新しいOSを作るのに近い作業になるのではないだろうか


6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:49:13 ID:???
うんこっこー

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:49:39 ID:IWlzsfK2
■T-Licenseとシングル・ソースコード

 T-Engineフォーラムは、T-Kernelのソースコードを一般公開している。
「T-License」と呼ぶライセンスに同意すれば、誰もが無償で自由にT-Kernelを使用できる。
T-Kernelを使用した製品を販売したとしても、一切費用(ロイヤリティなど)は掛からない。
もちろん、その際にソースコードを改変することも自由である。

 T-Licenseは、組み込みシステムの製品においてT-Kernelを使用するのに
最適なライセンスとして考案されている。その内容は、例えば最も有名な
ソフトウェア・ライセンスの1つであるGPLと比べると大きく異なる。

 GPLとの最大の違いは、T-Kernelを使用してもソースコードの公開義務が一切ない点であろう。
T-Kernelを改変しても、そのフィードバックすら求められない。
これは、組み込みシステムのソフトウェアがその製品のノウハウと直結しており、
ソフトウェアの公開を避けたいという利用者の要望に応えたものである。
事実、組み込み製品では、GPLのソフトウェアを製品に利用する際、
いかにソフトウェア全体を公開せずに済ませるかが1つのテクニックとなっている。
このような余計な努力は、T-Kernelでは必要ない。

 逆に、T-Licenseではソースコードの配布は厳しく制約される。
ソースコードを配布できるのは原則としてT-Engineフォーラムのみであり、
改変したT-Kernelのソースコードを配布するには別途契約が必要となる。
これは、T-Kernelのソフトウェアの再利用性と移植性を維持するためである。
改変したソースコードの流通を自由にすると、T-Kernelの派生バージョンが生まれて
再利用性や移植性が低下してしまうからだ。組み込みシステムの世界では、
1つのOSにさまざまなバリエーション/ディストリビューションが存在するよりも、
機能や品質が保証された1つのソースコードが公開されている方が望ましい、という考えである。


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:49:41 ID:???
ああプリウスで回収騒ぎ出したやつね

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:50:10 ID:IWlzsfK2
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/special/tkernel/tkernel02.html
2.T-Kernelを機能拡張するExtension

 高機能化する組み込みシステムは、メモリ保護やフィルシステムの機能を
OSに要求するようになってきている。しかし、組み込みシステムは実にさまざまであり、
すべてのシステムがこれらの機能を要求するわけではない。
T-Kernelにこれらの機能を直接組み込むことはOSの肥大化につながり、
ITRONの長所であった軽量性を失うことになる。そこで考案されたのが「Extension」である。

 ファイルシステムなどの高度な機能はExtensionとしてT-Kernelに提供される。
必要なければExtensionを使用せず、ITRONと同レベルの軽量なOSとして使うこともできる。
また、Extension自体を交換することにより、異なるシステムを構築することも可能である。

 Extensionは、T-Kernelをマイクロカーネルとしてより高機能なOSを構築する仕組み
と見ることもできる。ただし、一般的なマイクロカーネルと異なり、Extensionは
ユーザーモードではなく、T-Kernelと同じシステムモードで動作することにより、
実行効率を維持している。

 T-Engineフォーラムにおいて標準のExtensionとして開発されているのが、
「T-Kernel/Standard Extension」(以下T-Kernel/SE)である。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:50:41 ID:IWlzsfK2
■T-Kernel/SEとは

 T-Kernel/SEは、高機能な情報端末、情報家電、次世代携帯電話など、
組み込みシステムの中でも大規模・高機能なシステムでの使用を想定して設計された。
この分野は、いままでのITRONでは力不足とされており、T-Kernelが期待される分野である。

 T-Kernel/SEはさまざまな機能を持つが、その中でも重要なものを以下に示す。

・独立した論理メモリ空間を持つプロセスの管理
・FATやCD-ROMに対応したファイルシステム
・仮想記憶を含むMMUに対応したメモリの管理
・TCP/IPネットワークへの対応

 T-Kernel/SEは現在、T-Engineフォーラム内でβ版がリリースされ、評価検討が行われている。
正式版が完成次第、T-Kernel同様に一般に無償公開される予定である。


11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:51:22 ID:IWlzsfK2
■T-Kernel/SEのプログラムモデル

 T-Kernelは「タスク」をプログラムの実行単位としているが、
T-Kernel/SEではこれが「プロセス」となる。プロセスは独立した論理メモリ空間で動作する。
つまり、あるプロセスのメモリ空間は、ほかのプロセスのアクセスから物理的に保護される。
プロセス間でデータのやりとりを行うには、メッセージによる通信機能やデータの共有機能を使用する。

 プロセスのスケジューリングは、T-Kernel同様の「絶対優先度スケジューリング」のほかに、
「ラウンドロビン・スケジューリング」も選択できる。リアルタイム性の高い処理は絶対優先度、
比較的リアルタイム性が要求されない上位のアプリケーションなどはラウンドロビンで、
といった使い分けが可能である。

 このように、T-Kernel/SEのプロセス・ベースのプログラムでは、
LinuxやWindowsなどの情報系OSに近いプログラムモデルを構築することができる。

 ただし、T-Kernel/SEのプログラムがT-Kernel単体の
タスク・ベースのプログラムと懸け離れているかというと、必ずしもそうではない。
セマフォやイベントフラグ、メッセージバッファといったT-Kernelの同期・通信の機能は、
T-Kernel/SEでもそのほとんどが使用可能である。

 実は、プロセスの実体は、T-Kernelのタスクに固有の論理メモリ空間と資源を与えたものである。
プロセスを生成すると、1つの論理メモリ空間とそれに属する1つのタスクが生成される。
この段階ではプロセスとタスクは1対1で対応しており、特に違いを意識する必要はない。
ただし、同一のプロセス内に複数のタスクを作ることができる。
つまり1つの論理メモリ空間上に複数のタスクが存在できるのである。
T-Kernel/SEにおけるプロセスとタスクの関係は、
WindowsやUNIX系OSなどにおけるプロセスとスレッドの関係と理解してもよいだろう。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:51:56 ID:???
×組み込みシステムで一般的なCPUの多くに対応可能であることが分かる。


○仕様書買って使いたCPUに勝手に移植しろ

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:52:26 ID:???
■T-KernelとT-Kernel/SE

 T-Kernel/SEは、プロセスやファイルシステム、仮想記憶など、
情報系OSに近い機能をT-Kernelに提供するが、
同時にT-Kernel単体のプログラムとも強い親和性を持ち、
T-Kernelのリアルタイム性能を損なうことはない。

 デバイスドライバやサブシステムは、T-Kernelのものがそのまま使用されるし、
多くのミドルウェアはどちらの環境でも使用できる。
そもそもT-Kernel/SE自体がT-Kernel上で動いているのであり、
T-Kernel/SEの動作環境であっても、T-Kernel単体用のソフトウェアは動作可能である。
やろうと思えば、T-Kernelのタスク・ベースのプログラムと、
T-Kernel/SEのプロセス・ベースのプログラムを混在させることも可能である。

 タスク・ベースのプログラムをプロセス・ベースに移植することも容易である。
最も手っ取り早い移植方法は、「データを共有する」など
関連性の高いタスク群を1つのプロセスとすることである。
個々のタスクの独立性が高ければ、そのまま別々にプロセスとすることもできる。

 このようにT-KernelとT-Kernel/SEでは、ソフトウェア資産やノウハウを共有できる。
この辺りが、単なるハイブリッド型のOSとの違いでもある。
比較的小規模な組み込みシステムはT-Kernelのみで、
規模の大きなシステムはT-Kernel/SEを使う、
といったスケーラビリティのある対応が可能となる。


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:53:17 ID:???
コラム ハイブリッド型の組み込みOS

 情報系OSを組み込みシステムで使用する際に、
リアルタイムOSと組み合わせるハイブリッド型OSという手法がある。
よくある例では、LinuxとITRONのハイブリッドなどがある。
リアルタイム性が必要な部分はITRONで、
さほどリアルタイム性が重要でない部分はLinuxを使用するわけである。

 このハイブリッド型OSは、ある面ではとても実用的といえる。
既存のLinuxのソフトウェアを使用したいが、
Linuxだけではリアルタイム制御ができない場合にはうってつけではある。

 しかし、ハイブリッド型OSはまったく異なる2つのOSを動かすことによるデメリットもある。
各OSは、APIもプログラムモデルもちょっとした作法まで異なる。
1つのシステムを作り上げるには両方のOSの知識が必要であり、
プログラム開発の負荷を増大させる可能性がある。
また長期的に見れば、2つのOSをメンテし続けなければならないデメリットも小さくはない。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:54:13 ID:???
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/special/tkernel/tkernel03.html
3.T-Kernelの未来

 ここまではT-Kernelの現在の姿である。
本項では、T-Kernelの今後の展開、目標について説明したい。

 T-Kernelのロードマップを図4に示す。
ロードマップの中心となるのは、T-Kernelそのものである。
ただし、T-Kernel自体の機能的なバージョンアップは予定されておらず、
今後は品質向上や性能改善の作業のみとなる。
T-Kernelの仕様は、ソフトウェアの互換性を保証するため固定されるのである。
つまり、OSがバージョンアップしたために、
まだ使えるはずのソフトウェアが改変を余儀なくされるようなことはT-Kernelでは起こらない。

図4 T-Kernelのロードマップ
http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/special/tkernel/zu04.gif

 新たな展開は、現在のT-Kernelが対応していない分野に対して計画されている。
まずは、16bit CPUやシングルチップ・マイコンなど資源の少ないシステムへ対応したμT-Kernel。
そして、マルチプロセッサへの対応。この2つが大きな流れとなる。
最終的には、T-Kernelはユビキタス・ネットワーキング環境の超小型センサーノードから、
マルチプロセッサを使用した高機能な情報システムまで、幅広く対応していくことを目標としている。

 T-Kernelのロードマップの中で、現在開発が行われているμT-Kernelと、
マルチプロセッサ対応T-Kernelについてもう少し詳しく説明したい。


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:54:46 ID:???
■μT-Kernel

 μT-Kernelは、8/16bit CPUやシングルチップ・マイコンなど、
メモリ容量やCPUの処理能力に制約の大きい小規模な組み込みシステムを対象としている。

 T-Kernel自体、決して大きなOSではないが、
それでもシングル・ソースコードにてさまざまなCPUに対応し、
またサブセットを作らずすべての機能を実装しているため、
前述のような小規模なシステムから見れば冗長な部分も存在する。

 μT-Kernelでは、T-Kernelとの互換性を考慮しつつも
、OS全体の効率に影響を及ぼす要因が仕様から削られる。
例えば、MMU対応機能などはμT-Kernelには存在しない。
また、ソースコードもT-Kernelのようにシングルソースとして一元管理されることはない。
これは、小規模なシステムではアセンブラの使用も含めた最適化が必要と考えられるからである。

 当然ながらμT-Kernelでは、T-Kernelにおけるソフトウェアの互換性は保証されない。
標準化や互換性よりも、最適化や適応化を優先させたものがμT-Kernelだからである。
もし、標準化や互換性を重視するのであればT-Kernelを使用すべきである。

 ただし、定められたガイドラインに従って作成されたμT-Kernel上のプログラムは、
T-Kernel上でも動くことが考慮されている。デバイスドライバなども移植が容易である。

 μT-Kernelを使用することの利点の1つは、将来そのシステムが
より高機能なハードウェアを用いるようになった際に、T-Kernelに容易に移行できることである。
もう1つの利点は、シングルチップ・マイコンのシステムから大規模・高機能なシステムまで、
同じアーキテクチャのOSを使用することにより、ソフト資産やノウハウを蓄積できることにある。

 これらの利点は、もし小規模システムにITRONを、大規模システムにLinuxを使っていた場合、
同じことがいかに困難であるかを想像してみれば良いだろう。


17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:55:17 ID:???
■マルチプロセッサ対応

 マルチプロセッサは、サーバやPCの分野ではすでに一般的であるが、
組み込みシステムでも近年注目が集まってきている。
その背景には、高機能化する組み込みシステムにおいてCPUに対する処理能力の要求が増大し、
クロックアップでは限界が見えてきたことがある。また、1つのパッケージに
複数のプロセッサコアを集積したマルチコアプロセッサの登場が、
組み込みシステムでマルチプロセッサを使用することに現実味を帯びさせた。

 T-Kernelでは、「組み込みシステムに適したマルチプロセッサ対応リアルタイムOS」を目標に、
対応に取り組んでいる。

 マルチプロセッサは、「非対称型マルチプロセッサ」(AMP)と
「対称型マルチプロセッサ」(SMP)に分けることができる。

 AMPは、個々のプロセッサの役割分担が決まっている機能分散型のマルチプロセッサである。
プロセッサごとにOSを含めて異なるプログラムが動作し、お互いに同期・通信して協調動作を行う。
AMPは組み込みシステムでは比較的なじみが深い。
例えば、携帯電話のベースバンドチップとアプリケーションプロセッサも一種のAMPの構成である。

 SMPは、各プロセッサが同等の立場で処理を分担する負荷分散型のマルチプロセッサである。
1つのOSがプロセッサ間の処理の調停を行い、上位のプログラムからは
マルチプロセッサが意識されることはない。つまり、アプリケーションを変更することなく、
プロセッサを高速化する代わりにマルチプロセッサに置き換えることが可能となる。
SMPはいままでサーバやPCにおいて主に使用されてきたが、
今後は組み込みシステムでも使われていくと思われる。

 AMPとSMPはどちらが優れているというものではなく、用途に応じて使い分けられていくものである。
T-Kernelでは、AMPとSMP双方に対応していく。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:55:48 ID:???
・T-KernelのAMP対応

 AMPのシステムでは、T-Kernelは個々のプロセッサごとに独立して動作し、
またプロセッサごとにタスクのスケジューリングが行われる。

 AMP対応のT-Kernelは、従来のT-Kernelとの互換性を重視し、
ソフトウェア資産やノウハウの流用が容易であるよう設計されている。
各プロセッサ間の同期・通信は、特別な同期・通信オブジェクトを設けるのではなく、
従来のT-Kernelの機能を拡張して用いる。また機能拡張に当たって、
従来のT-KernelとのAPIの互換性を可能な限り保持する方針で設計されている。

 例えば、あるタスクがセマフォを操作しようとした場合、
そのセマフォが同一のプロセッサ上にあっても異なるプロセッサ上にあっても、
同じシステムコールで操作できる。T-Kernelがシステムコールの操作対象を判断し、
ほかのプロセッサ上であればプロセッサ間通信を行って操作を実現する。

 注意しなくてはならないのは、タスクのスケジューリングがプロセッサごとに行われる点である。
優先度やディスパッチ禁止による排他制御はプロセッサ間では無効となる。
マルチプロセッサの環境では、排他制御はセマフォやイベントフラグなど
同期オブジェクトを使用しなくてはならない。これさえ守っていれば、
シングルプロセッサでもAMPでも区別なく動作するプログラムを作成することも可能であろう。


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:56:24 ID:???
・T-KernelのSMP対応

 SMPではアプリケーションからはOS、つまりT-Kernelは1つに見える。
タスクなど各種オブジェクトは自動的にプロセッサに割り当てられ、
マルチプロセッサを意識することはない。これがSMPの利点でもあるが、
組み込みシステムにおいては、この単純なSMPのモデルはいくつかの問題点がある。

 まず、オブジェクトが自動的に割り当てられることにより、
リアルタイム性がどこまで保証できるかが問題となる。
高いリアルタイム性が要求される処理には、
AMPのようにプロセッサを意識することが必要となってくる場合も考え得る。

 また、シングルプロセッサで開発されたプログラムを単純にSMPの環境に移行した場合、
期待したパフォーマンスが得られない可能性もある。
現在SMPに対応しているLinuxなどの情報系OSは、
ラウンドロビン方式によるスケジューリングを基本としている。
もともとタスク(プロセス)を平等に扱うこの方式は、SMPとは相性が良い。
ただし、本稿の始めに述べたように、リアルタイム処理には向いているとはいえない。
T-KernelなどのリアルタイムOSは絶対優先度によりスケジューリングを行っている。
これを単純にSMPで動かすと次のような問題が生じる。

 例えば、本来の絶対優先度のスケジューリングでは優先度の高いタスクの動作中に、
そのタスクより優先度の低いタスクが動くことはない。同一優先度のタスクであれば、
各プロセッサで同時に動かすこともできるが、優先度の高いタスクが1つだけしか存在しない場合、
いくらプロセッサが空いていても使えないことになる。

 このように組み込みシステムでSMPを使用するには、
SMPでもプロセッサを意識したAMP的な手法の導入や、
プログラムモデル自体の検討を行わなくてはならない。
T-Kernelでは以上の点を踏まえて、組み込みシステムに適したSMP対応リアルタイムOSとして
開発を行っていく。


20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 15:57:10 ID:???
          ◆

 T-Kernelは一般公開より2年を経て、いまさまざまな製品で採用され成果を出し始めた。
一般公開間近のT-Kernel/SEもすでに製品への採用検討や試作が行われている。

 さらに2006年は、μT-Kernelやマルチプロセッサ版T-Kernelといった
新しい技術の発表も控えている。

T-Kernelをすでに使われている人たちはもちろん、
いままでT-Kernelに触れたことのなかった人たちも、ぜひ注目していただきたい。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/19(日) 16:09:17 ID:aYD44p9R
単体では何も出来ないシングルタスクOSもどき(p

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/20(月) 12:47:43 ID:???
これさ、これ使ってフリーのパソコン用OS作つたりする人いないのかな。
Linuxはもう大きくなりすぎて、もはや「コンピュータをいじる楽しさ」なんてのはとうの昔に
幻想になってしまった。

これ使ってまた、1から。「コンピュータをいじる楽しさを再び、われらの手に!」


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/20(月) 14:44:35 ID:???
お前がドライバ書くなら作ってやるよ

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/20(月) 19:42:53 ID:???
ny専用OS作って

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 16:45:14 ID:xSS8+iy5
ソース配布できないのに「いじる楽しさをわれらの手に」か。

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 18:34:52 ID:T6XEUmoC
>T-Licenseではソースコードの配布は厳しく制約される。
>ソースコードを配布できるのは原則としてT-Engineフォーラムのみであり、
>改変したT-Kernelのソースコードを配布するには別途契約が必要となる。

ここのこと言ってるの?↑

たしかに窮屈そうだな。契約が必要って、個人では手を出しにくい感じがする。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 18:56:10 ID:5UvQSUty
ソース配布できない
 バイナリファイルは配布可能では

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 20:35:01 ID:kPNzmqCc
こういうのってソース売るんじゃないの

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 21:57:47 ID:???
>>22
ノシ

T-Kernel/SEと『OS自作入門』があればおれのようなサルでもできる。
市販されてるITRON入門書と公開されてるBTRONの仕様書とCTRONの仕様書を読めば完璧だぜいぇい。

ひとりひとりのBTRON
誰でも作れるBTRON
自作ラクラクBTRON

そんな時代さ。。。


>1から。「コンピュータをいじる楽しさを再び、われらの手に!」

烈しく同意。

コンピュータを俺らの手に取り戻そう!

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 22:01:41 ID:???
>>25-28
勝手にコピーとか改変して「自分で作りました」とか言って売ったりすんな

つーことでしょ?

別に個人がやる分にはかまわんでしょ。

気になる気になるどーしてもってゆうならTOPPERS使えばいいだけだし。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 22:23:10 ID:???
>>30
>別に個人がやる分にはかまわんでしょ。

まるで同人の乗りだな。
権利なんて、おかまいなしか。


32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 23:16:45 ID:HdKSKVZ2
俺も欲しい。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/23(木) 23:36:21 ID:???
IPの時代にATMは凄いんだぜといってる電話会社と同類だな

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 00:09:03 ID:yX0oRtol
http://www.t-engine.org/T-Kernel/lisence.html
>バイナリコードを含む組み込み製品を開発し、製造し、有償無償を問わず
>最終利用者にこれを提供し、最終利用者に組み込み製品上でバイナリコードを
>利用させること

は許可されているが、組込み製品を開発ぜずにバイナリコードのみを配布することは
許可されていないらしい。


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 02:00:16 ID:???
>>34
「コンピュータをいじる楽しさを再び、われらの手に!」 にはほど遠いな。

36 : :2006/03/24(金) 06:41:22 ID:NNf6eM81

金儲けできるような構造が無いと、OSは普及しないよ。

ハードやソフトで設けてる世界中の会社があるから、WINDOWSがあれだけ普及したともいえる。

linuxの場合も、それで儲けている奴はいるしね。




37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 10:05:15 ID:???
昔みたいに仕様書うん十万で売りつけて
実装は自分でやれ、よりは大きな進歩

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 17:35:31 ID:???
もーlinuxで十分なのに、なんだこりゃ?w

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 18:13:47 ID:???
>>38

100倍以上遅い

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/27(月) 22:30:06 ID:UWDbxRRf
T-KernelでUNIXの互換機作れないのかな。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/27(月) 22:55:28 ID:???
あれこれ組み込んだ時点でのレイテンシは(ry

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 01:00:14 ID:???
>>33 君、NTTじゃIPもフレームリレー交換機の上で流れているんだが。

ストラタコムはシスコが買収したがね…。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 08:41:51 ID:???
>>42

最早アナログ電話やINS用のパケットを交換出来ること自体意味を成さない。
ルータで十分

44 :名無しさん@お腹いっぱい。::2006/09/07(木) 01:01:31 ID:SE0M+bRB
BTRON2-Kernelのロードマップを教えて欲しい

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/08(金) 20:52:08 ID:???
>>43

INS-PをIPに代えたら銀行なんかつぶれるぞw

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/08(金) 20:54:11 ID:???
いまだにCOBOLとメンフレが幅利かせてる世界だからな

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/23(土) 10:47:58 ID:d0xDJi4/
質問があるのですが

T-Kernel ですが

同じ優先順位内でのスケジューリングは
ラウンドロビン型の時分割
だと思っていたのですが、
時間で強制的に実行権を剥奪されることは
ないと異論を聞いてどっちなのかと思っています。
で、どちらなのかが判るHPなんかが
あれば紹介していただけませんか。

または、ご存知なら、ずばり回答を
お願いできたらと思います。
宜しくお願いします。


48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/24(日) 14:07:14 ID:fQUID4vz

http://www.t-engine.org/japanese/spec.html
T-Kernel 仕様書
に出てます。

同じ優先度でもTSSにはなりません。
ラウンドロビンではなくて、FCFS方式です。
尚、tk_rot_rdq()システムコールを使えば
ラウンドロビンを実現できます。
  (ITRONも同じだけどrot_rdq()です。少し名前が違う)
因みに::
VxWorksはラウンドロビン方式だと出ています。
http://www.windriver.com/japan/products/vxworks5/index.html

以下推測だけど:
  日本以外系列の製品のRTOSはラウンドロビン方式が主流。
  日本のITRON系はFCFS方式だが、ラウンドロビンを簡単に実現できるようになっている。
と推測します。
間違っていたら、補足をお願いします。


49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/24(日) 16:28:50 ID:???
結局3.1みたいにプロセスが暴走したらあぼんってことだろ

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/25(月) 00:59:06 ID:???
クックロビン方式で、プロセスを殺す操作をパタリロるという

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/25(月) 14:14:46 ID:qXSRsY8B
>>47-50

POSIXのシグナルハンドラ仕様を取り入れたタスク例外ハンドラの話と関係ある?

52 :実身!仮身!ビーーートロン!!!:2006/10/07(土) 11:05:04 ID:ymmbex+F
>>22
T-Kernel/SEと「30日でつくる!OS自作入門」で
フリーなBTRONを作ってくれ。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/07(土) 13:04:46 ID:???
CH3COOH

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